設備概要: 



1.概要、2.コンテンツ、3.作成の動機、4.工事後のチェック、懸念される点、を説明。

最初に: 設置を検討されている方へ: 20年以上使う予定の家でないともったいない。
私が調べた限りでは、少なくとも国内メーカーであれば太陽光発電は20年から30年程度、多少の劣化はありますが使えるようです。 太陽光発電を設置する予定の家をこの後20年は使う予定でなければ、早く廃棄になり、利益率が悪くなります。


太陽光発電の概要: 

自宅の屋根は、南向き、6寸勾配、約30度、割と広い目の屋根に設置。 なかなか5.5KWHのパネルを載せている家は近所ではなく、3-4.5KWH程 度が大半のようですが、パワコン=パネルの発生する直流を100V の交流へ変換し、少しだけ高い電圧で流すことで関西電力へ販売できるようにする装置、が高価なので、パワコン1台の最大値にしたほうが採算性が良い。した がってパナソニックのパワコンの最大値5.5で行ける設計にしました。 屋根にはあと2枚ほどパネルが載るが、パワコンが2台だと採算性が悪くなる。 割 とかさばるし。

検討開始、2015年、 3月1日、NETで調べた中から5社ほど見積もり、さらにやり取り後2社に絞る。
業者決定、契約、 3月15日、やり取りの中で、信頼感、確実さ、それと価格を評価。意外に価格差は大きい。
設置、2015年4月27日、1日でつきました。
関電への接続、5月18日17時。高い売電価格を期末に確保した人の申請がたまったのと連休で時間がかかった。

パワコン1台で出力定格最大5.5kW、入力は5.9KWを許容するので、パナソニック 244Wパネル*24枚、カタログ上、計5.859KW 実パネル出力5.873kW、100.3%。で設計。この場合出力は5.5で切れるが時間的には 1年間でも10とか20時間という感じなので、全部で5-10KWH。0.1%程度のロス。
メーカーの試算では発電量は年間7263KWh つまり1240KWh /KW  我が家の場合、月で600KWH,1日で平均19.9KWHです。
33円で売電として、30日で19700円、年間で239679円となります。 最初の10年間は月に平均2万円のお金が入る計算。

税務上、償却を入れると実収入は大きく減るので、このくらいだと無税と巷では言われています。

これから健康の許す限り10年、20年とデータを蓄積していきたいです。 
発電、売電、使用量データ、の使用は自由です。  そのほか写真や分析結果などの使用は著者へ問い合わせください。
リンクは自由です。 よろしくお願いします。


コンテンツの説明:


概要: ページ作成の動機、設備の概要、懸念される点、工事後の チェック

データ分析: EXCELの関数機能を使い、主に平均と標準偏差、分 散、相関などを使ってデータのばらつきや変化を見ていきます。
発電、売電、消費量を、年、月、週、1日24時間、をEXCELの表とグラフで表します。

データ分析ページの00年00月のタブを開けると、その月の週と、1日24時間の分析が見れます。
00年のタブを開けると、その年の月別の分析が見れます。(予定)

よそ様のデータとの比較もやる予定です。 リンクしているブログとソーラークリニック様のデータが便利です。

設備詳細: 

誤解を招きやすい表現ですが、機器のスペックはパナソニックのほうに載っていますので、ここでは写真でどのように設備の施工がされていくのか、特に太陽光パネルの置き方、配線、配管の色と壁の色、室内へのパワコンなどの置き方、などを紹介。

10時に始まり5時に終わるまで、どう進んでいくか、事前に詰めるべき点が見つかるかも。
外観、および室内での設置の位置に関し、しっかり検討しておかないと、修正は効きません。

採算性検討: 

お金の使い方としてはどうなのか? 

計算の仕方、株投資との比較をしてみました。 
現在のコストと利益、リスクを勘案すると、株のほうが有利と思います。
しかし、リスクは株よりたぶん少ない。 相続への対策、資産を分散と言う観点からはいいのでは?

収益を計算するのに必要な、発電量は季節によるパネルの温度特性はメーカーによりかなり違うそうです。 
また発電量は隣家、植木などの陰、特に屋根のむき、角度によっても大きく変わるようです。

ほかの方の記録ではメーカー試算の105%ほどの発電ができそうです。我が家の過去9カ月の実績では108%。これから天気が良くなるので通年では110%程度を予想します。

発電量の推定は一応メーカーがしてくれます。 いくつかの例をみると、やや抑えめの数字が出るようです。 
ただしメーカーの収益試算は最初の10年までで、20年をひっくるめての採算、利回りは言いません。 10年後の売電価格がはっきりしないのが原因なのでしょうが、実はこれでは採算性は計算できない。

設備の寿命までの採算性の検討は、自分でやるしかない。
劣化についてはまだ十分なデータが見つかりません。 特に高価なパワコンが何年持つのかは大きい。 直流を100Vの交流に変換するパワコンは半導体、コ ンデンサー、抵抗の塊でしょうから、劣化は必至です。 メーカーは10年と言っているので、たぶん10-20年の寿命でしょう。

お問い合わせ: ご質問、ご批評あればお使いください。

マイページ: 太陽光発電の今後の行く末、連係から10年経過後の売電価格の予想など、日経、WEBの情報から考察

2016年度の売電価格はまた3円ほど下がりそうですね。10年以降の売電価格については、昨年来日経新聞には市場価格にしたいような、お上の意向 が数回のっていました。 そうであればKWH10-15円で見込んでいるのがよさそうです。ただし2016年3月、自由市場での価格は燃料費が下がり8円 とのこと。


ページ作成の動機:

これから家庭での太陽光発電を検討している方、または既に始めておられる方の参考になるよう、データを記録して、コピペで使えるようにしてあります。 データが集まると、統計的に将来どうなのかの、どのくらいの確率で起きるか、推定が可能になる。 

私も採算性、問題点、を事前に検討する際、ほかの方のブログが大変参考になりました。 長い間エンジニアの仕事をしてきましたが、太陽光の場合、 メーカーさんや業者さんの資料ではかなりわからない部分、正確ではないのではないか、という部分があって、知りたいことがわからず、困ったからです。

いいことばかり出して、知りたいことを隠したりしていても、だれのためにもならないと私は思います。 現状、メーカー、販売店の説明、文書は肝心のお金の 話になるとあいまいで、8-10年程度で元が取れる、としか読めず、ぶっちゃけ、投資しても利益が出るかの説明は全くない。
10年後の売電価格はわからないから書けない、たぶん都合の悪い真実になりそうだから隠す。

いくら環境に良い、とはいってもお財布に良くないのではだめですし、屋根に穴をあけるわけで、20ないし30年間の運用期間トータルでどうなのか?  

これの答えはメーカー資料のどこにも見当たりません。

一番の問題は10年間の買取り保障期間後の電力買取り価格がわからないことです。 つまり、投資したお金により得られるお金がわからないままになっ ています。 また、どのようなコストがかかり、問題が発生するか、わからない。 リスクが大きいのにあまり利回りは良くない。 そういう投資がこのあと 10年とか継続されていき、火力や原子力に頼る割合が減らせるでしょうか? このままでは不信感が増大する、と思うのは私だけ?

皆で連携し、データを公開、集めて、わかるようにしていく、しかないのでしょう。  皆様、よろしくお願いします。
太陽光発電のコストと、リスクに見合った、サステナブル、つまり継続できる取り決めができるように祈っています。

工事後のチェック:

施工中、10時、17時の間、2時間おきに、目視で4回ほど確認、一部外観が発注仕様と異なるほかは手慣れた、上手な施工でした。 外観はその場でテープを巻いて修正。

後日、施工チェックシート、据え付け方式チェックリスト、パワコン検査成績書、にて施工および機器の不良なきことを確認。

雷を伴う雨天、短いが強雨、2日の後, 屋根裏のコンパネを貫通するビスの雨漏りをチェックしてもらい、問題なし。 耐久性は定期的に点検を予定。

出力、快晴の日2日間、37kWh, 他の方と比較して相当。 
瞬間最大は目視で5.5kW. パワコンの上限である。 良好と思う。

懸念される点:
屋根に穴をあけ、パネルを支える台を屋根のコンパネ(12mmほどの厚みのある積層の板)にねじで取り付けます。
雨漏り大丈夫かと心配ですが、はがれやすい昔の手加工でのシール材塗布だけと違い、ねじの頭にパッキンがつきます。
ただし20年とかの劣化については懸念されるところ。
この上にシリコンのシールを塗布。
この工法であれば地震や経年変化にかなり強そうです。

強い地震に対し、重い物を屋根の上という高い位置に置くので、不利になることは間違いありませんが、我が家はパナソニックのスレート瓦 「21.5kg/m2, 70m2=1505kg)で、全部で490kgのパネルをおいても日本瓦(46.1kg/m2, 70m2=3227kg)などに比べまだかなり有利です。

ただし耐震性が弱いことが疑われる家は止めておくべきと思います。